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秦きょうこ
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非公開
自己紹介:
語り部。作家。
「むすびの文庫」と「ふゆる座」を主催しています。

いろいろのお問い合わせは、こちらまで。
上映会のご希望なども、お気軽にどうぞ。

musubino.huyuru@gmail.com
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○みなさま、おまたせいたしました。
2012年さいしょの、上映会のごあんないです。

++第一回 からつ女性未来学講座++

「民族文化映像研究所作品『茂庭のしなだ織』上映&語らいの会」

とき 2012年1月22日(日)
じかん 14:00~16:00
ばしょ 唐津市民交流プラザ多目的ホール
     (JR唐津駅から徒歩8分)

*受講は無料です。

箱崎のまちでソーシャル・アート・セラピストとして活躍されている石田陽介氏が講師をつとめ、
わたくしはゲストスピーカーということでお話いたします。

上映作品は、「茂庭のしなだ織」。
福島県茂庭地方に伝えられるシナダの樹皮の織物技術、
そのプロセスを、ていねいにていねいに記録したものです。

昨年8月6日に「箱崎水族舘喫茶室」にて上映させて戴きました、
「奥茂庭―摺上川の流れとともに」の中ですこしだけその模様が映されていましたね。

あいた口のふさがらない、すばらしい手仕事のすがた。
必見でございます。
ご都合のつく方は、ぜひぜひ唐津まで足をお運びくださいませ

作品と語らいの内容の詳細につきましては、
また後日こちらでごあんないさせて戴きますね。

何とぞ、よろしくおねがいいたします。


ふゆる座 秦きょうこ拝。


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○みなさま、
新年あけましておめでとうございます。

そろって一つ、年をとることができました。
なんて、めでたいんだー。

いま、みなと、こうしてここに居られることを、
じゅうぶんな幸福とし、
じぶんの務めに励んでゆきたいと思います。

本年もまた、おせわになります。
何とぞ何とぞ、よろしくおねがいいたします。


○すべてのいのちが、
いっせいに、
若やかによみがえる。

という、そのイマジネーションを、
根っから起こせたら、
どんなにかすばらしいだろうね。
こどものころには、
できてたんだけど。
もういちど、さ。


○「正月じじいが、きぃました
にこにこわらって、きぃました」。
というのは、どこのわらべうただったか。


○初詣。
ねがいごとたくさん。

めずらしく、じぶんのこともお願いしてしまった。
神さま、ほどほどに試練を、ほどほどに果報を。


○おみくじ。
吉。

「見る人のこゝろこゝろにまかせおきて
木末にすめる月の影かな」

いいことが書いてあった。

それにしても、おみくじはふしぎなシステムだ。
好きだな。


○お屠蘇。
東広島市西条の「福美人」。
第二の故郷は、古い酒蔵の立ち並ぶすばらしい酒処だった。


○干し柿。
まい年、元旦に解禁。
実家の軒さきで、寒風にそだてられたもの。
大きくて、やわらかくて、ものすごくおいしい。


○歯が痛い。
しつこいけど、つい書いてしまう。
あんまり痛い。

わたしの食べ過ぎを心配する人のメールに、
「歯が痛ければだいじょうぶだろうけど」とあった。

どっこい、どっこい、
痛みをごまかしつづけるんだもの、
箸を休めてなどいられないのだよ。


○一年の計を、元旦にすませねば。
歯痛にかまって、暮れる元旦。

…口のなかだけ、10日後くらいにワープしたい。









○いよいよ、さいご。
でも、歯が痛い。
なんの罰だろう、
思い当たることがありすぎる。

すぐに歯医者へはしる。
切々と痛みをうったえ、薬をもらう。

効くとよいなー。


○しばし仮眠。のち、

・黒豆の甘煮
・ひよこ豆のローズマリー炒め
・玄米いなり寿司2種(黒豆・小豆)
・黒豆と青菜の巻き寿司
・蒸しぱん3種
(南瓜と薩摩芋と干し葡萄、
小豆と胡桃とシナモン、柚子と小豆とお抹茶)

など、ダダダと作る。


○「児童の言語生態研究会」の追っかけをはじめてから、
らい年で10年。いまは会員。

その関連本を読みあさり、
じぶんの役割をかんがえる。

シュタイナー教育に出会ったとき、
日本にはこういうのないのかなーと思った。

シュタイナーの人智学にもとづいた教育が、
「賢治の学校」として日本に根づき、日々発展をとげていることは、
もちろんそれとしてとても注目をしてきたのだけれど。

日本の風土に生る教育のなかに、
こういうのはこれまでなかったのかなー、と。

でもそのときはみつけられなくて、
卒業論文で「感覚教育」をテーマにしてた私は、
シュタイナー教育をたずね、
それを現代の日本で展開してゆくことについて考えてみたのだった。

そしてその翌年、
そのまま大学院にすすんだわたしを、
ある日、指導教官である難波博孝先生が呼んでこう云った。

「ちょっと恭子ちゃん、
君に渡したいものがあるから、
車でうちまで来てくれへんか。」

はい、とこたえて、難波邸まで。

「ちょっと待っててな。」

と、おうちに入ってゆかれる先生の背中を見おくって、
それからわたしは、今日の空の青いのを、
なにを思うこともなく、ただそのままに、
吸いこまれるようにしてみつめていた。

白い時の間があって、
ふっと気がつくと、
難波先生がふたたび前にいらっしゃった。

「恭子ちゃん、これや。
だいじょうぶ?乗るか?」

両手ひろげてかかえているのは、
大きな衣装缶。

渡したいものって、本だろうと思っていたし。
せいぜい10冊くらいと思っていたし。
え、なに、衣装缶?何はいってるの?

と、うろたえる私に、先生はこう云った。

「君に一切を渡しとくわ。
あと、研究室のロッカーの上にあるダンボール、
『児言態』って書いてあるやつ。
それですべてや。
修士論文、書き終えたとき返してくれたらええから。
じゃ。車から降ろすとき、腰痛めんようにな。」

…『児言態』?なんじゃそりゃ?

ぽかんと口のあいた私をおいて、
先生はさっさとおうちへ入っていってしまった。

帰りついて、
おそろしく重たい衣装缶をひきずるように部屋にいれ、
おそるおそるふたをあける。

と、そこにはおびただしい資料。
茶けてやぶれた古いものもちらほら。
いい顔した子どもの写真が表紙の、雑誌の数々。
ふしぎな題の、授業案らしきもの、の山。

そのどれもに、
「児童の言語生態研究会」
と記されていた。

その日以来、である。

その日、その瞬間から、
わたしは難波先生と児言態(略称)を追いかけはじめた。

それが、来春で10年。

「シュタイナー教育かぁ。
日本には、こういうのないのかな。
この風土生まれの、こういう教育ってさ。」

10年前の問いに、あたえられた答え。
だったのだなぁ、と、
いまつくづく思っています。

「児童の言語生態研究会」。

秦きょうこ秘蔵の会(?)なので、
ここに書くのも半分惜しいのですが、
けちんぼしてはいけません。

彼らの教育実践は、
折口民俗学を土壌としてるんです。

民俗学。
なかでも、折口信夫さんの民俗学。
古代人。
そっから、生えてる。

といっても、
まったく想像がつきませんね。
ごめんなさい。

くわしく知りたい方は、
文庫をお訪ねください。
すべての資料、閲覧できます。
とっても貴重なものですよ。


ともかく私は、追っかけ10周年を記念して、
らい年は「放たれた矢」を受けとめるべく、
はっきりと歩みはじめようと思うのです。

また具体的なあれこれを、
こちらでお話できればと思っております。


○除夜の鐘。
煩悩は108つ、
どころじゃないだろう、私。

除夜の鐘を、一身にあびたい。

それにしても、
ことしは「ふゆる座」、「むすびの文庫」、
ほんとにたくさんの方々にご協力をいただきました。
そして、
私にはもったいないようなすばらしいご縁の数々。
みなさま、まことにありがとうございました。
感謝しきれません。

このご恩に報いるべく、
らい年は、いっそう精進してまいりたいとおもいます。
どうぞよろしくおねがいいたします。


○ふかいかなしみ。

きえない。
けさない。

だいじ、だいじ、
わすれない。

亡くしたもののすべてと、
ひとつになって、生く。

いこう。









○のこり2日。
歯がいたい。
が、頭の9割を占めている。

しかし、このままじゃ終われない、
ことしを仕舞うのだ。


○ふゆる座事務局の方が、
いろいろの大事な本や資料をもって、
帰省の途中にお立ち寄りくださった。

・黒五玄米カレー
・カリフラワーの酢みそ和え
・南瓜と薩摩芋の蒸しぱん

をつくって、お待ちする。

ことし一年、ほんとうにお世話になりました。
ふゆる座、らい年もよろしくおねがいします。


○ひとり、人生をふりかえり、これからを描く。
と書くと大仰でかっこわるいけれど、
ひとひとり生きるって、まぁ大仰なことだね。

おもいだす。
ささやかで、ちっぽけな、ひとつひとつのことを。
みつめる。
ぐっと近づいて、また思いきり突きはなして。

そうして、
ひとつの線に、むすぶ。

そこにおのずと現れる、
一まいの、絵。

描けたよ、これから。

撮れたよ、青写真。


○ほっとしたところで、
ふたたび歯痛9割。
いや、10割。

これはあす、急患だな。




○しごと納め。

しゃべりを極力おさえつつ、
腫れたあごをおさえつつ、
ぶじことしの業務、終了。

「cotoha」さんでひとり打ち上げのうえ、帰宅。

・鷲田清一『聴くことの力』
・上原輝男『心意伝承の研究―芸能篇』

を、唸り声あげながら、よむ。

折口信夫の「実感」は、学術用語だったと上原先生は書いている。
折口学にとって、「実感」は武器ににもたとえられるべき能力であった。またその能力の程度が学究的価値を定めるともいっている。と。

「だから、まず正しい実感を、鋭敏に、痛切に起す素地を――天稟以上に――作らねばならぬ。」

上原先生は、折口先生晩年の門下生で。
だから上原先生の提唱した基層教育学や「児童の言語生態研究」の実践は、
要するに、この素地づくり=教育としてるのだ。

そのあたりのことを、
これから集中してみつめてみようと思う。


○餅搗き、実家にて。

ゆずココア蒸しぱんと、
安納芋のはちみつマスタード和えを、
お八つにもってゆく。

お昼は、
畑から大根をひきぬき、鬼おろしでおろして、辛味餅に。
根菜たっぷりの豆乳味噌スープもそえて、みなで囲む。
なんと、ゆたかな食卓ではないか。

爺ちゃんがほいほいとちぎる餅は、
そのあと丸めたりしなくても、
もう十分にほんわり円く、うつくしいということに、
まい年恒例のおどろき声をあげる。

あぁ、お正月さん、いよいよだなぁ。




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