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秦きょうこ
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語り部。作家。
「むすびの文庫」と「ふゆる座」を主催しています。

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musubino.huyuru@gmail.com
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○今日の福岡は五月晴れ。
本当によく晴れていたのだけれど。
わたしの耳には雨音がしていた。

それは先日の東慶寺の音。
小林秀雄さんのお墓をさがして、
墓地をうろうろしていた時の音。

それがまだ、わたしを包んでいる。


○その音を本荘先生も、
まだ聞いて下さっている気がする。

確認なんかしないけれど、
なぜだか確信をしている。

雨音の共有。

そこで支えられる関係がある。


○小林秀雄さんのお墓にお参りするのは、
もう何度めだろうか。

それなのに毎回さがさねばならないのは、
どういうことだろうか。

方向音痴の故か、
狐にばかされている故か。

ううむ。。
ま、どっちでもいいや。


○すずめが砂浴びをしているのを見た。

一つ一つの羽をひらいて、
ぶるぶると身体をふるわせる。

小さな姿が砂煙に包まれて霞む。

現れる。ぶるぶる。又、包まれる。
現れる。ぶるぶる。又、包まれる。

しばらくそうやって、
幾分か白っぽくなった頃、
すずめはぱっと飛び立っていった。

霞が飛ぶのを、
わたしは初めて見たと思う。


○ことばはまだ来ない。
まるで音沙汰がない。

ずっと遠くで、
固く凝っている。





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無題
小林秀雄さんの講演のCDを入手し何度か聞いています。《諸君らは問うているのか。そのちっぽけな頭で(いろいろな問題、状況を自分自身で考えて 自分自身に)問うているのか》というくだりがとても好きです。
tekuteku2011(yamada) 2013/05/02(Thu)21:51:41 編集
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