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HN:
秦きょうこ
性別:
非公開
自己紹介:
語り部。作家。
「むすびの文庫」と「ふゆる座」を主催しています。
いろいろのお問い合わせは、こちらまで。
上映会のご希望なども、お気軽にどうぞ。
musubino.huyuru@gmail.com
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○ことばを発することにつかれたとき、
もう一音だって声を上げることができないとき、
それでも樹々はざわめいてくれるし、
小鳥はさえずってくれる。
わたしの胸の堂におこる震えは、
そんな風にして世界の者に託されて、放たれている。
どんなに弱り果てていても、
それだからわたしの表現は止まない。
世界にすっかり内包されているわたしの命は、
みなの命の律動さえ表れていれば、
もう二度とこの口を動かすことができなくても、
満足なのである。
○いまは虫。あの高い鈴の音。
わたしが秋の夜に出したいことばは、
彼らが十二分に奏でてくれている。
○どんなに小さな羽虫でも、
つぶすと心が冷える。
はっきりと冷えて固くなる。
気がつきたくないけれど、
同時に目をそらしたくない。
目をそらしたくないけれど、
同時に気がつきたくない。
矛盾してる。矛盾してるんだ。
なんてことだろう。
わたしずっとそうして来たんだよ。
○じぶんの体が無機質に感じられて、
やりきれない気持ちになることがある。
情の通わない無意味な肉塊。
きみがわるくて仕方がないし、
つらさが突き上げてきてこわばってしまう。
でもそれも明るい兆し。
それを「つらさ」として感じられるようになったもの。
離人感とは長いつきあいになるけれど、
この一年ほどは「つらさ」が突破してくる。
「つらさ」が全力で手をのばして、
離れてしまった私をつかまえにくる。
だからつかまっていいんだよね。
「つらさ」に貫かれて倒れちゃっていい。
それで涙なんて出たらしめたものだ。
○このごろ夜ごとに
シェーンベルグの「浄夜」を聴いている。
大きな音で聴きながら、
私も夜になるんだ。「浄夜」になる。
意識がとけて、夢がつつむ。
もう一音だって声を上げることができないとき、
それでも樹々はざわめいてくれるし、
小鳥はさえずってくれる。
わたしの胸の堂におこる震えは、
そんな風にして世界の者に託されて、放たれている。
どんなに弱り果てていても、
それだからわたしの表現は止まない。
世界にすっかり内包されているわたしの命は、
みなの命の律動さえ表れていれば、
もう二度とこの口を動かすことができなくても、
満足なのである。
○いまは虫。あの高い鈴の音。
わたしが秋の夜に出したいことばは、
彼らが十二分に奏でてくれている。
○どんなに小さな羽虫でも、
つぶすと心が冷える。
はっきりと冷えて固くなる。
気がつきたくないけれど、
同時に目をそらしたくない。
目をそらしたくないけれど、
同時に気がつきたくない。
矛盾してる。矛盾してるんだ。
なんてことだろう。
わたしずっとそうして来たんだよ。
○じぶんの体が無機質に感じられて、
やりきれない気持ちになることがある。
情の通わない無意味な肉塊。
きみがわるくて仕方がないし、
つらさが突き上げてきてこわばってしまう。
でもそれも明るい兆し。
それを「つらさ」として感じられるようになったもの。
離人感とは長いつきあいになるけれど、
この一年ほどは「つらさ」が突破してくる。
「つらさ」が全力で手をのばして、
離れてしまった私をつかまえにくる。
だからつかまっていいんだよね。
「つらさ」に貫かれて倒れちゃっていい。
それで涙なんて出たらしめたものだ。
○このごろ夜ごとに
シェーンベルグの「浄夜」を聴いている。
大きな音で聴きながら、
私も夜になるんだ。「浄夜」になる。
意識がとけて、夢がつつむ。
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