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HN:
秦きょうこ
性別:
非公開
自己紹介:
語り部。作家。
「むすびの文庫」と「ふゆる座」を主催しています。
いろいろのお問い合わせは、こちらまで。
上映会のご希望なども、お気軽にどうぞ。
musubino.huyuru@gmail.com
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○風の音が、
ねこの鳴声みたいだ。
○鬼は、いるよ。
わたしたちの、
心の果てに。
いる、
はっきりと。
かなたの闇に、
感ずるでしょう。
目、凝らしてさ、
のぞいてごらん。
ほらね、こう。
手、ふってるでしょ。
みえないけれど、
感ずるでしょう。
かれら、
あんなにコワい顔して、
その実、強い味方なんだよ。
だいじょうぶさ、
委ねてごらん。
こわがらないで、
落ちてごらん。
かれらは最高の、
知性なんだよ。
わたしたちを救う、
智恵のすがたなんだ。
○宗教や信仰は、
あるとかないとかの問題にすり替えちゃったらだめだ。
心が在るってこと、
在る以上は、
信じてるってことだ。
有限の身体に、
超越を抱えてるってこと。
○子どものとき、
床の間にかざってあった壷の中が、
気になってしかたがなかった。
手をいれるのはこわかった。
それでもおそるおそる入れてみて、
底にふれると安心して、
けれどこんどは手がなくなっちゃうんじゃないかとか、
闇に棲むだれかに手をにぎられるんじゃないかとか、
心臓をばくばくいわせながら、
あそんでいた。
壷中天。
そこはもう一つの世界。
そう、
ドラえもんの四次元ポケットってのも、
おんなじかな。
あれは、壷なんだ。
子宮といってもいい。
○風の音が、
こんどは狼の遠吠えにきこえた。
ねこの鳴声みたいだ。
○鬼は、いるよ。
わたしたちの、
心の果てに。
いる、
はっきりと。
かなたの闇に、
感ずるでしょう。
目、凝らしてさ、
のぞいてごらん。
ほらね、こう。
手、ふってるでしょ。
みえないけれど、
感ずるでしょう。
かれら、
あんなにコワい顔して、
その実、強い味方なんだよ。
だいじょうぶさ、
委ねてごらん。
こわがらないで、
落ちてごらん。
かれらは最高の、
知性なんだよ。
わたしたちを救う、
智恵のすがたなんだ。
○宗教や信仰は、
あるとかないとかの問題にすり替えちゃったらだめだ。
心が在るってこと、
在る以上は、
信じてるってことだ。
有限の身体に、
超越を抱えてるってこと。
○子どものとき、
床の間にかざってあった壷の中が、
気になってしかたがなかった。
手をいれるのはこわかった。
それでもおそるおそる入れてみて、
底にふれると安心して、
けれどこんどは手がなくなっちゃうんじゃないかとか、
闇に棲むだれかに手をにぎられるんじゃないかとか、
心臓をばくばくいわせながら、
あそんでいた。
壷中天。
そこはもう一つの世界。
そう、
ドラえもんの四次元ポケットってのも、
おんなじかな。
あれは、壷なんだ。
子宮といってもいい。
○風の音が、
こんどは狼の遠吠えにきこえた。
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